2002年に誕生したインデックス・プロジェクト(旧INDEX: Design to Improve Life)は、当初、デザイン先進国としてのデンマークのブランドをさらに高めるために、大規模なデザインアワードを運営することを任務としていました。デンマークはすでにデザインに強いルーツを持っていましたが、従来のデザインアワードでは、私たちが望むようなインパクトは得られないと確信していました。創業者のキッゲ・フビドは、限界を超えることを望んでいましたが、その方法がよくわかりませんでした。そこで彼女は、世界中を旅して話を聞き、知識を得るためのサバティカル(長期休暇)に出かけました。デザイナー、メディア、科学者、学者、アーティスト、そしてデザインとイノベーションの専門家たちと会いました。そして、誰もが、誰であれ、どこであれ、私たちの社会における真のニーズを解決するデザインの可能性を指摘したのです。その時、私たちのミッションが明確になりました。それは、デザインを商業主義から、すべての人の生活の質を向上させるために使われるものへと再定義することです。2005年に始まったインデックス・アワードは、他のアワードプログラムと同様、この分野における世界最高峰の優秀な人材を表彰するために始まりました。しかし、私たちは、この賞がそれ以上のものになるとは思ってもいませんでした。生活をより良くするためのデザインという謙虚なコンセプトが、世界的なムーブメントに発展したのです。そして今、6歳の子どもから著名な先見者まで、世界中の人々がデザインによって人類を前進させているのです。2002年以来、私たちは長い道のりを歩んできましたが、まだまだ先は長いのです。サイバーセキュリティから気候変動、種の絶滅から社会的不平等まで、世界は数え切れないほどの重大な問題に直面しています。そして今、私たちはかつてないほど楽観主義と創意工夫を必要としています。正しい知識とコミュニティがあれば、私たちはより良い未来をデザインすることができるのです。しかし、私たちは今すぐ行動を起こさなければなりません。インデックス・プロジェクトは、行動を起こすための呼びかけです。あなたは参加しますか? 毎回、何百、何千という候補が寄せられ、その中からたった5人の受賞者が選ばれます。しかし、(これは大きな問題ですが)私たちは、ベストを称えることは重要だと考えていますが、その影響をそこで終わりにすべきではないと考えています。Index Awardのパイプラインは、受賞の有無にかかわらず、人材と資金の両面で投資を必要とする優れたソリューションの貴重で増え続ける源なのです。そのため、私たちは賞の授与にとどまらず、投資も行っています。